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【86】今日は英語で涙しませんか?Amazonプライムオススメ映画「エセルとアーネスト ふたりの物語」

こんにちは!ぽんです。

いつも訪問ありがとうございます。

おうち英語に関するお役立ち情報をたくさんご紹介します。

今回のご紹介するのは「エセルとアーネスト ふたりの物語」です。

あらすじ・概要

「エセルとアーネスト ふたりの物語」はイギリスを舞台にしたアニメ映画です。

牛乳配達員のアーネストとメイドのエセル。

二人はお互いの愛を大切に育んでいき、いつしか夫婦となります。

そして二人の間には待望の男の子が生まれます。

しかし時代は流れ第二次世界大戦に突入します。

大切な息子を疎開させたくはないものの、国の命令には従わなければなりません。

そんな厳しい時代でも二人は笑顔を絶やさず幸せを見つけていきます。

やがて終戦し、二人は時と共に年齢を重ねていきます。

あんなに小さかった息子もいつしか立派な社会人になりました。

そうして訪れる老い、そして別れ。

二人の最後は、胸がしめつけられるような結末となっています。

・放送時間:94分

・発表年:2017年

・ディレクター:BBCUniversal Pictures

・原作:Ethel & Ernest(by Raymond Briggs

予告動画

www.youtube.com

感想(ネタバレ含む)

ここからはネタバレを含みますので、初見の方はぜひスルーしてください。

映画の始まりは、とあるおうち。

おじいさんがまだ薄暗い夜明けの光の中で紅茶を飲んでいます。

おじいさんは自身の仕事場であるデスクに向かいます。

そして語り始めます。

ある二人の男女の話を。

このおじいさんの両親であるエセルとアーネストの話を。

一見すると、実写映画?と思われるかもしれませんが

次の瞬間、自然に幕が切り替わり、アニメタッチになります。

このギャップも、この映画を引き立たせる魅力の一つでしょう。

そしてなんと言っても、「二人が時と共に置いていく姿」がなんとも言えずエモーショナル。

どんな言葉で表現をしたらいいか分かりませんが、

どんどん変わっていく二人の姿がとても心に刺さるのです。

二人はどんなことがあっても工夫をして話し合って解決していきます。

戦争という抗えない事態でも、二人の幸せを見つけていきます。

そんな幸せな二人にもいつしか「別れ」はやってくるのです。

最後のシーンは本当に言葉を失いました。

体を悪くしてしまい病院での入院生活を始める妻。

お見舞いに息子と一緒に行ったものの、実の妻に「今の人誰?」と聞かれてしまいます。

痴呆症が始まっていたのです。

その悲しい表情は映画を見終わってしばらく経った今でも忘れられません。

そして、来る別れ。

その日は突然でした。

ベッドに横たえられる妻の亡骸。

その後、妻がいない生活が始まりました。

黒猫がいますが、家の中は物足りなさで満たされています。

半分空いたベッド。

お皿だけだされたテーブル。

会話がないリビングルーム。

急な動機。

惜しくもエセルとアーネストは同じ年になくなりました。

妻を追うように、夫も連れ添ったように思えます。

そしてこの映画の最大の見どころと言えるのは、エンドロールです。

なんとこの映画、実話だったのです。

ブラックアウトした画面に映し出されるのは、若き日の二人の写真。

そこには彼らの名前と彼らが生きた時間が刻まれていました。

そして彼らが過ごしてきたかけがえのない思い出が

昔の写真とともに流れていきます。

この瞬間から一気に涙が止まりませんでした。

二人は大変な時代でもお互いを尊重し、息子に最大限の愛情を注ぎ、

精一杯生きていました。

二人の最後はあっけないほどに一瞬で駆け抜けて行ってしまいましたが

世界でこんなに素敵な夫婦がいたという事実だけでも胸がいっぱいになります。

自分が子供を持っているからこそ、感じられるものがある、そんな映画です。

子供にオススメの理由は?

今回おうち英語にオススメする理由は3つあります。

生のイギリス英語!

本作はイギリスのアニメ製作会社によって作られました。

本場のイギリス英語がふんだんに盛り込まれているので

リスニングの良い練習になることでしょう。

Amazonプライムビデオであれば日本語字幕付きで視聴できますので

イギリス英語が完全に分からなくても最後まで楽しむことができますよ。

アメリカやオーストラリアの英語とは全く異なるイギリス英語。

その発音やアクセントの違いを聞き取れたら、少し英語のスキルが上がったかも?

優しいイラストのタッチが心に響く!

作者であり、作中にも登場するレイモンドさんはイラストレータとしても活躍しています。

(映画にも美術学校に行くというイベントがありますので注目してみてください)

彼の独特のタッチである優しい筆遣いがそのまま映画になっています。

どこのシーンを切り取っても、絵になる素晴らしい作品です。

たくさんの色使いで装飾された美しい作画は

子供の感性を激しく刺激してくれることでしょう。

程よい長さと分かりやすいストーリー

本作は94分と、そこまで長くない放映時間です。

ちょうどお子さんの集中力が切れるあたりで、映画も佳境を迎えるので

おうちで映画を見るのにはちょうど良いのではないでしょうか。

また英語が分からなくても、イラストを見るとストーリーが分かるので

そこまでストレスにならずに見ることができます。

実は「言語外で理解する力」というものが大学で研究等されているのですが

言葉が理解できなくても相手が言っていることを仕草や表情で感じとる能力は

英語のみならず他の言語を習得する上で非常に役に立つものと考えられています。

実際の学習環境(例えばリスニング中など)、相手が言っている意味が直接分からなくても

前後の文脈や相手の声色などから判断することはあると思います。

そうした能力を養うには、意外と言葉が分からない方が得なこともあるのです。

en.wikipedia.org

最後に

今回はAmazonプライムビデオで楽しむことができる

英語のアニメ映画について詳しくご紹介してきました。

実は作者のレイモンドさんは「スノーマン」という絵本で一躍有名になった方なのです。

一度はこのタッチの絵を見たことがあるのではないでしょうか。

彼の生涯に影響を与えてくれた大切な両親。

無償の愛を注いでくれた二人の夫婦は、現代の理想の姿と言えるのではないでしょうか。

言葉は日本語でなくても、胸に響くメッセージは感じることができるでしょう。

たまには一緒におうちで映画を見て、親子の会話のトピックスにしてもいいかもしれませんね。

参考になりましたら、幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

映画以外にも本もありますので、ぜひお店で見かけたときは手に取ってみてくださいね。

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